恐ろしく育った馬雲のフィンテックにブレーキ、中国が規制の刀抜いた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.05 09:19
「馬雲の金融帝国建設に支障が生じた」。中国金融当局が3日にアントグループの証券市場上場を無期限延期させたことに対するブルームバーグの評価だ。アントグループは当初5日に上海と香港の証券市場で同時上場する予定だった。今回の企業公開(IPO)を通じてアントグループは世界の証券市場で過去最大規模となる345億ドルの資金を調達する計画だった。アントグループは中国オンラインショッピング1位のアリババの決済サービス「アリペイ」を提供するフィンテック企業で、馬雲(ジャック・マー)氏はアリババの創業者だ。
大手企業の証券市場上場をわずか2日前にして金融当局が電撃中断させたのは極めて異例だ。中国の体制の特性を反映したという評価が出る理由だ。中国証券監視委員会が2日に馬雲氏を含むアントグループ経営陣を呼んだ時から異常な兆候が伺えた。金融当局はアントグループの主力事業である小額貸付関連規制を大幅強化する内容の法案も立法予告した。
ニューヨーク・タイムズは3日、「政治と有機的に絡んでいる中国金融界でアントグループは脅威であり恐れの対象だった」と伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナルは「中国当局が馬雲氏にだれが高い立場にいるのかを示した」と解説した。この日ニューヨーク証券市場でアントグループの親会社であるアリババの株価は8%以上急落した。