【コラム】過去の罠と未来の夢=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.04 10:54
この10年余りに韓国の政治は韓国に役に立たなかった。経済が飛躍的に成長し文化が世界の人々の賛辞を受ける間に政治は政争に陥り国と国民を顧みなかった。新政権は前政権を否定し、自身の失政は前政権のせいにした。李明博(イ・ミョンバク)政権、朴槿恵(パク・クネ)政権を見れば同じ党でも同様だった。前政権の小さな誤りも針小棒大し極端に追い詰めすべての功績は根こそぎ否定した。こうした過程で元大統領が自殺したり投獄される悲惨な退任を迎えた。朝鮮時代の党派争いの渦中で広がる党派争いを連想させる。いつまで私たちはこうした恨みを晴らす政治により政権が変わるたびに復讐劇が繰り広げられるのを見守らなければならないのか。
協治はなく極端対決だけ残った韓国の政治は国民を組分けし政略的利益を図る扇動的政治に没頭する。政治が問題を解決するのではなく毎日問題を作り出す。国会は票を意識した利益代弁から規制法案を量産し、国政監査では怒号で叱りつけたり味方の擁護ばかりで、合理的批判や建設的対案は見つけるのが難しい。