【時視各角】今までこんな政府はなかった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.18 11:40
「小説を書くつもりか」と怒りを見せた秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が、今では「私と息子が最大の被害者」という詭弁でむしろ国民を愚弄している。「検察が明らかにしてほしい」というが、いかなる捜査結果が出てもそのまま信じる人はどれほどいるだろうか。捜査でなく捜査するふりをしながら騒ぐショーと見る目が多いからだ。捜査に消極的な人たちにまた捜査を任せれば当然のことだ。検察だけでない。与党・政府・青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が「秋美愛安保」に総力戦で臨んでいる。特権層の不正と特恵よりも深刻なのが、団結して詭弁でかばおうとする政権の不通と傲慢だ。この政府の最も大きな特徴に挙げられる。
韓国社会で公正性は兵役・入試・就職が1次的な判断基準となる。ろうそくデモもチョン・ユラの大学入試特恵が発火点だった。そのような怒りのエネルギーで執権した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は就任後、「特権層で起きた事件の真実を究明できなければ正義社会をいうことはできない」とし、公訴時効が過ぎた事件までも事実を確認するよう指示した。それで多くの過去の問題までが捜査対象に含まれた。王朝時代の東学革命も再調査する状況という声も出てきた。ところが自分たちは無条件に正しい態度だ。さらには安重根(アン・ジュングン)義士論までが出てきた。秋長官の息子は連休を取った功労で偉人伝に含まれる状況だ。