【コラム】創造・革新なく生態破壊中の韓国、再起できるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.02 12:11
◆理念化された労働・不動産・原発政策
積弊清算という改革措置の波紋が生態系の沈下まで急速に拡張した原因は何か。生態系の一部が断絶したり破壊したりすれば、その衝撃は多次元の複雑な連結網を経て生態系全体に波及する。したがって執権勢力が積弊清算を理由に一つの点を破壊すれば、その衝撃は生態系循環体系の全般に広がる。こうした衝撃の過程が繰り返された結果、生態系は回復不能状態に沈下した。積弊清算対象が広範囲で無差別的だったうえ、妨害・牽制・中和作用なく進行し、その波及が生態系全般に急速に伝播した。敏感で鋭敏な伝達体系を持つ市場を攻撃したことで波及効果はさらに大きくなった。生態系循環体系は新しいものを誕生させ、自浄機能を通じて昔のものを革新する。しかし国政全般にわたる過剰理念と過剰政治は生態系の循環体系を断絶・毀損させた。実際、文政権の最大の失策は、経済・社会問題を政治と理念の枠の中に閉じ込めようとしたところにある。