黒沢監督「日本人にも歴史の上で知られている事実を誠実に作った」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.27 08:57
「そんなにものすごく覚悟をして勇気を持ってというほどの意識はなかった。歴史的に正しいことを、映画を作ろうとは思った」
第2次世界大戦当時、日本軍731部隊の生体実験を扱った『スパイの妻』で今年第25回釜山(プサン)国際映画祭に招待された黒沢清監督(65)が26日、オンライン記者懇談会を通じてこのように明らかにした。映画の背景は太平洋戦争直前の1940年。事業のため満州に行った神戸で貿易商をしている優作(高橋一生)は偶然731部隊生体実験の惨状を目撃し、世の中にこれを暴露しようとし、これを止めようとしていた妻の聡子(蒼井優)は結局大義に参加することになる。