航路錯誤の漁船、NLL越えるまで…韓国海警・軍の遅い対応
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.20 08:16
17日に韓国漁船が航路の錯誤で西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を越えた当時、海洋警察はこれを阻止できず、海軍は対応が遅かったことが分かった。先月22日に西海NLL近隣で行方不明になった韓国海洋水産部の公務員が北朝鮮沖で見つかり殺害される事件が発生したにもかかわらずだ。深刻な事件が発生しても軍・警はまだ緊張が緩んでいるという批判が出ている。
韓国軍合同参謀本部によると、17日午後12時45分ごろ、海軍レーダーに西海牛島(ウド)の南西6.5キロの海上で北側に向かう船舶が最初に確認された。漁船位置発信装置(V-PASS)でこの船舶は京畿道(キョンギド)金浦(キンポ)船籍のクァンソン3号と確認された。当時、この船は西海の操業限界線(NLL南側18.5キロの海上)をすでに越えていた。漁船が操業限界線を越えれば海警がこれを阻止したり、軍に直ちに協調を要請しなければならない。しかし軍は当時、海警からいかなる通知も受けていないと明らかにした。