「公務員射殺」を知らなかったという問題の「文大統領10時間」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.25 07:20
西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を越えて北朝鮮で見つかった韓国海洋水産部公務員イさん(47)を射殺した後、死体をき損した北朝鮮の挑発に関連して、23日未明に深夜の関係長官会議が招集される緊迫した状況でも、約10時間にわたって文在寅(ムン・ジェイン)大統領には関連内容が報告されなかったという青瓦台(チョンワデ、大統領府)の発表が論争を生んでいる。
24日午後12時に青瓦台で開かれた国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議直後の記者会見で、徐柱錫(ソ・ジュソク)NSC事務処長は「北朝鮮軍は何の武装もせず抵抗する意志もないわが国民を、銃で殺害して死体をき損したことはいかなる理由があっても正当化することはできない」とし「北朝鮮は反倫理的行為に対して謝り、事態再発防止のための明らかな措置を取らなければならない」と要求した。
この日韓国合同参謀本部によると、北朝鮮はイさんが行方不明になった翌日の22日午後3時30分、登山串(トゥンサンゴッ)一帯の海上でライフジャケットを着て浮遊物につかまって漂流していたイさんを発見し、午後9時40分に射殺した後、10時10分ごろ海上にそのまま放置した状態で燃料をまいて遺体を燃やした。韓国軍が過程を把握した後、同日午後11時ごろ徐旭(ソ・ウク)国防部長官と青瓦台危機管理センターに同時に報告したと明らかにした。