【コラム】アラブ-イスラエルの平和を仲裁した米国、韓半島終戦協定を引き出せるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.14 11:16
結局、サダト大統領は78年、ジミー・カーター米大統領の仲裁でキャンプデービッド(米大統領別荘)でイスラエルのベギン首相と12日間の交渉の末、協定を結んだ。このキャンプデービッド協定でエジプトは銃1発も撃たずシナイ半島を取り戻し、アラブ圏では初めてイスラエルと国交を正常化した。78年のノーベル平和賞は彼らが受賞者になった。サダト大統領は国益のためにアラブ圏の非難と外交的な不名誉を甘受した。
しかし問題は国内のイスラム主義者だった。国と社会をイスラム法(シャリーア)で統治すべきと主張する原理主義者らは軍隊にも潜入した。イスラム主義者の軍人が81年10月の戦争記念日パレードでサダト大統領を暗殺した。