【コラム】国家経済周期で見るといまは絶体絶命の瞬間=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.13 11:05
チャールズ・キンドルバーガー米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授が1996年に出した『経済大国興亡史:1500~1990』は経済大国の興亡盛衰に関し欧州国際研究所が遂行した研究プロジェクトの結果だ。この本では国の経済も出発・加速・鈍化・衰退の周期があるかを研究した。アーノルド・トインビーが人類文明を発生・成長・衰退・解体の周期でみたのと類似のアプローチだ。
この研究では国家経済を短く50年周期から100年~200年周期で設定している。ポルトガル(1500年代)、オランダ(1600年代)、英国(産業革命~第1次世界大戦)、米国(第1次大戦以降)の周期を見れば概ね100年ごとに世界経済の主導国が変わった。英国だけ産業革命が胎動し始めた1700年代初めから1920年ごろまで約200年にわたり世界経済の主導権を占めたと分析されている。これは周期が鈍化期や衰退期に入り込んでも再び反騰することもあるということを示す事例だ。