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韓経:菅首相に会ったロッテ会長、韓国企業の苦労を伝えた可能性

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.13 08:27
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日本に2カ月間滞在中の辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長が菅義偉首相と会食をしたと、日本メディアが報じた。菅首相が就任後に韓国の財界人に会ったのは初めて。

12日の日本経済新聞などによると、辛会長は前日、東京のホテルの中国料理店で、化粧品企業コーセーの小林一俊社長、ファミリーマートの澤田貴司社長が同席した中、1時間半ほど菅首相と会食をしたという。

 
対話の内容は公開されなかった。6日に韓日外交当局がビジネス関係者の特別入国を認めることにした後に会っただけに、一部では中断されていた経済交流が再開されるのではという見方が出ている。辛会長としても8日から特別入国が施行されたことで、今後は韓日両国を往来する「シャトル経営」が可能になった。

菅首相が観光活性化に注力する中、ロッテが流通、旅行、免税店などの系列会社を保有しているだけに、これに関する議論があったという話が出ている。

◆辛会長、近く帰国へ…年末の人事を来月に繰り上げも

辛東彬ロッテグループ会長は黄ガク圭(ファン・ガクギュ)ロッテ持株副会長が勇退した8月13日の取締役会の直前に日本に出国した。トップが交代した日本ロッテを取りまとめ、相続問題を終えるための日程と伝えられた。11日に菅義偉首相との面談まで終えただけに、帰国日が近づいているという見方が多い。年末のグループ系列会社の人事を来月に操り上げ、本格的に「辛東彬システム」を構築すると予想される。

◆本格的に活動再開した辛東彬会長

辛会長は韓国財界を代表する日本通だ。安倍晋三前首相とは同年齢で、幼い頃から親しいという。安倍首相がが就任した直後の2013年1月には首相官邸で単独で会ったりもした。辛会長の家族が東京に居住しているため、日本に行くたびに安倍首相と私的によく会うという。財界関係者は「安倍政権で菅首相が官房長官だったため、辛会長と菅氏もよく会っていたはず」と話した。

しかし今回の辛会長と菅首相の会食が両国関係改善のきっかけになると拡大解釈するのは難しいという意見が多い。財界人と首相の会食という慣例以上の意味を付与するのは難しいということだ。さらにこの日の会食は安倍政権当時とは違い、日本の財界人も同席していた。辛会長は今年4月、韓日ロッテの会長に就任した。日本ロッテは食品、不動産、野球団などを運営し、売上高は昨年基準で3兆3000億ウォン(約3000億円)規模。

申ガク秀(シン・ガクス)元外交部次官は「韓国国内の日本企業資産差し押さえ問題、日本の韓国に対する半導体部品・素材禁輸措置が解決していないだけに、直ちに経済交流が再開されるのは難しいだろう」としながらも「ロッテが韓国・日本財界人の苦労を伝える役割はできるはず」と話した。

◆ロッテグループ、人事を繰り上げへ

経営界が注目するのは辛会長が帰国後にどのような動きを見せるかだ。辛会長は5月20日、約2カ間の日本滞在後にソウル蚕室(チャムシル)ロッテワールドタワーで役員会議を開き、「ウィズ(with)コロナ19」という言葉を使った。「新型コロナが終息しても従来の生活には戻らず、新しい市場の法則とゲームのルールが定着するだろう」という見方を示した。

グループ内外では辛会長が帰国後、大々的な定期人事を通じて新しい「ゲームのルール」に対応する陣容を整えると予想している。辛会長は8月から最近までグループの中心であるロッテ持株の役員を大幅に縮小する人事を進めた。財界は辛会長が自ら主要系列会社の成果を管理するためと解釈している。

今年上半期、ロッテは過去最悪の業績不振に苦しんだ。流通、化学、食品、ホテル・サービスの4つの事業部門(BU)のうち、競合他社と比較して目を引く成果を出したところがないというのが大半の意見だ。このため4つの事業部門の役員交代も予想される。

反対の解釈もある。2021年は経営権紛争と司法リスクが解決されて迎える最初の年であるだけに、辛会長の「信賞必罰」は難しいということだ。現在4つの事業部門のうち姜熙泰(カン・ヒテ)流通部門副会長を除いた3人が社長で、3人の副会長昇進が予想される。

ロッテグループの関係者は「年末の人事が12月1日に繰り上げられる可能性があるということ以外には何も決まっていない」と伝えた。

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