【コラム】「2020年はぞっとする年」…金正恩リーダーシップに危機迫るのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.08 13:43
◆南北首脳の親書「同床異夢」
朴智元院長の国家情報院でなければ、文大統領は大きな危機を迎えるしかなかった。死亡事件発生のわずか数日前に金正恩委員長に送った親書で「国務委員長の生命尊重に対する強い意志に敬意を表する」と書いた文大統領だ。公務員射殺事件の報告を受けて焦りを感じただろう。しかし金正恩委員長の「謝罪」を重視する与党側の論客やメディアの世論形成で危機を乗り越えることができた。金正恩委員長と交わした親書の内容も先制的に公開し、取材や他のルートからその内容が出てくる場合の影響を遮断した。意外な人物の国家情報院長起用に首をかしげた人たちは今「策士・朴智元」に納得している。