コロナで注目受けた韓国産診断キット、にわか商売で終わるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.25 15:59
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で特需を享受している韓国産診断キット(K-診断キット)は、量的には成長したが質的水準はまだ高くないとの主張が関連業界で提起された。K-診断キットが「にわか商売」で終わる可能性があるとの懸念が出ている。
23日に開幕した韓国最大のバイオ博覧会「BIOPLUS INTERPHEX KOREA 2020」に討論者として登場した医薬・医療品メーカーのWELLS BIO(ウェルスバイオ)のイ・ミンジョン取締役は「新型コロナ以降、診断キット市場が開かれたのは希望的だが、ワクチン・治療剤が出回るようになれば診断キットに対する需要は減少するだろう」と見通した。イ氏は「事実、原料や基礎固有技術などはもちろん、分子診断(PCR)分野でも海外製品の性能が優れている」とし「韓国が質的に向上するためには基礎・基盤技術に対する投資が多く行われなければならない」と強調した。Sugentech(スジェンテック)のソン・ミジン代表も「今年5月から米食品医薬品局(FDA)を皮切りに全世界すべての診断企業の製品に等数がつけられ、ふるいにかけられるようになった」とし「今後バイオをどのように育てていくべきかの課題が残されていることから、これに対する代案・対応を用意しなければならない」と話した。
食品医薬品安全処と製薬・バイオ業界によると、韓国内で輸出許可を受けた新型コロナ用診断キットは166製品に達する(15日基準)。メーカー数だと92カ所になる。16製品はFDAで緊急使用承認も受けた。8月末現在、150余カ国に1億9600万人分が輸出された。Seegene(シージェン)・LabGenomics(ラボゲノミクス)・BIONEER(バイオニア)・Sugentech・iNtRON Bio(イントロンバイオ)などの今年上半期の売上は前年同期比300~1000%急増し、株価も急上昇した。