【社説】呆れ返るインフルエンザワクチン接種中断=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.23 10:40
新型肺炎とインフルエンザの同時流行すなわち、「ツインデミック」を心配していた中、国家インフルエンザ予防接種事業が施行前日に中断された。未曽有の事態だ。新型肺炎で驚いた国民がインフルエンザワクチン事故でもう一度胸を衝かれた。当局の管理がどれくらいずさんであればこのようにあっけにとられることが起こったのかまったく納得し難い。
疾病管理庁が出入り記者に予防接種事業中断方針を知らせたのは21日夜11時ごろだった。当初22日から18歳以下の青少年・子どもおよび妊産婦を対象に無料予防接種を始めようとしたが、わずか約10時間前に中断を決めた。疾病庁は「政府の調達契約にしたがってワクチン流通の責任を負う卸売会社(シンソン薬品)の流通過程でワクチンの冷蔵温度の維持などを不適切に処理したという通報が受け付けられ、品質が確認されるまで接種を一時中断する」と発表した。接種中断の対象はシンソン薬品が流通を引き受けた1259万ドーズ(1回接種分)の中で13~18歳を対象に準備した500万ドーズだ。