韓経:コロナワクチン・治療剤生産基地に浮上した韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.16 09:38
韓国が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のワクチンと治療剤のグローバル生産基地に浮上している。世界的に高品質のバイオ医薬品生産施設が不足しているため、数年前から受託生産(CMO)事業に戦略的に投資してきた韓国企業の価値も上昇している。
15日、業界によると、今年韓国企業の新型コロナワクチンと治療剤受託生産受注金額は2兆ウォン(約1786億円)を超えるものと推定される。サムスンバイオロジクスは今年4月、英国製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)と4393億ウォン規模の新型コロナ治療剤受託生産契約を交わした。また、顧客との秘密保持条項のために明らかにすることはできないが、大規模の新型コロナ治療剤の契約が別にあることが分かった。
ワクチン専門企業のSKバイオサイエンスは今年2件の受託生産契約を交わした。製薬会社アストラゼネカ(英国)とノババックス(米国)が開発中の新型コロナワクチンを受託生産することが決まった。業界ではSKバイオサイエンスが2件のワクチン生産受注で安東(アンドン)L工場の生産能力である年1億5000万~2億本をほぼ満たしたとみている。SKバイオサイエンス側は「ワクチン売買価格が低くても、受託生産に対する営業利益は保証された」と説明した。