【社説】韓国、「疾病庁」発足…独立性・専門性が問われる
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.09.12 12:57
疾病管理本部がきょうから疾病管理庁に昇格する。保健福祉部所属機関から脱して独立した次官級中央行政機関として生まれ変わる。新型肺炎が日常化した「ウィズコロナ時代」に疾病庁が発足するのは格別の意味がある。新型肺炎で300人を超える国民が犠牲になった状況なので悲壮感が漂うのも理解できる。チョン・ウンギョン初代疾病庁長は「新型肺炎を早急に克服して今後近づく新型伝染病に対する危機対応にも徹底してほしいという国民の意思」と意味を新たにした。
実際、疾病庁が誕生するまで曲折を経た。重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生すると2004年国立保健院の感染病関連組織を分離して疾病管理本部を新設した。2015年中東呼吸器症候群(MERS)事態を体験しながら疾病管理本部が次官級に格上げされたが、疾病管理本部時代の感染病対応は構造的な限界が多かった。人事と予算権は福祉部にあり、政策決定の独自性もなかった。コロナ禍で予防とモニタリング段階から検査・治療に至るまで体系的な感染病のコントロールタワーが切実に必要になり、結局疾病庁が誕生した。