文在寅（ムン・ジェイン）大統領は２５日、「防疫と経済は必ず共に追わなければいけない二兎だ」と述べた。この日午前、青瓦台（チョンワデ、韓国大統領府）で国務委員と画像を通じて開いた国務会議でだ。

文大統領は「コロナ感染が再拡大し、防疫はもちろん経済にも赤信号がついた」とし「防疫のための避けられない措置として社会的距離第２段階の施行が長期化する場合、経済的な問題はさらに拡大するだろう」と話した。続いて「非常な経済対応が必要だ」とし「ただ、今回の非常経済対応は必ず防疫と調和する方法ですべきという点を銘記してほしい」と語った。文大統領は「防疫で成功することが経済を活性化する道だ。短期的には一部の経済的問題を甘受しなければならないが、コロナ状況を早期に安定させてこそ経済回復の時計を操り上げることができる」としながらも「防疫を強化しても一瞬たりとも経済を疎かにできない」と話した。防疫と経済を共に強調する「二兎」につながる発言だった。

「経済」に関しては「すでに発表された下半期の経済政策方向を変化した状況に合わせて補強してほしい」と注文し、「大統領主宰の非常経済会議を開く可能性もある」とした。

文大統領は現在に比べてコロナ状況が深刻でなかった６月２９日にも「防疫と消費促進という二兎を追わなければいけない」と似た発言をしている。盧英敏（ノ・ヨンミン）大統領秘書室長はこの日、国会運営委で「極端に防疫と経済のうち一つを選択しなければならないのなら、もちろん防疫が重要だと考える」と述べた。

野党は連日、「コロナ再拡大の原因は政府の性急な防疫緩和のため」と攻勢を見せている。未来統合党の朱豪英（チュ・ホヨン）院内代表はこの日の院内対策会議で「第３段階の社会的距離がもたらす（経済的）後遺症を予想して（第３段階）決定を先延ばしすれば、はるかに不幸で大きな事態がくるかもしれない」とし「防疫が成功してこそ経済も成功する。国民が健康であってこそ経済も戻ってくるという事実を忘れてはいけない」と強調した。