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韓国気象庁長「気象災害が予想されれば過度な予報は安全のため不可避」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.25 11:38
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今年の梅雨は中部が54日、済州(チェジュ)が49日と過去最も長い期間となり、降水量も過去2番目に多かった。全国各地で洪水による被害が発生すると、市民は予報が外れたとして気象庁を非難した。こうした市民の不満をこめてキム・ジョンソク気象庁長に質問した。キム庁長は「記録的な集中豪雨によって被害を受けた方々に深い慰労の言葉を伝える」とし、気象庁の立場を一つずつ説明した。インタビューは新型コロナ状況を考慮して書面で行い、21日に返答を受けた。

--今年の梅雨が長くなった原因は何か。

 
「今年は北極の異常高温で海氷が解け、北極の冷たい空気が中緯度に南下し、その一部が韓国付近に移動して長期間停滞した。幅が狭い形態の停滞前線が8月中旬まで中部地方を中心に上下し、多くの雨が降った」

--こうした現象は気候変動と関係しているのか。

「こうした異常気候現象は、地球温暖化で全地球的に気候変動性が大きくなる傾向と関連性があると判断される。地球平均気温の上昇と北極の高温現象、海氷の減少などで世界各地で異常気候現象が発生している。日本では熊本県と大分県で7月の最高降水量が更新され、中国南部地域では2カ月以上も続いた洪水で6000万人以上の被災者が発生した」

--今年の梅雨に関する気象庁の予報に市民が不満を表している。気象庁は予報正確度をどう評価しているのか。

「気象庁では予報正確度を測定する代表指標として『降水有無正確度』を提供している。『雨が降ると予想して実際に雨が降った場合』と『雨が降らないと予想して降らない場合』をともに考慮する。降水有無正確度で過去5年間は92%前後を記録した。(降水有無正確度92%は年平均であり)市民の実感とは差があると考える。2018年4月からは、雨が降った日に対してあらかじめ予報したかどうかを評価する降水的中率を追加で提供している。今年上半期の降水的中率は0.75であり、75%は的中するということだ」(※今年6月は降水有無正確度は90.1%であり、7月は78.2%にとどまった。6月は2016年88.2%以来最も低い数値であり、7月は2015年以来最も低い。降水的中率も6月は0.66、7月は0.63だった)

--気象庁の長期予報、すなわち梅雨終了時期の予想が外れ、主要多目的ダムの貯水と放流に支障が発生し、これによって被害を増えたという指摘がある。

「5月22日に発表された3カ月(6-8月)の予報では、国内外の専門家の意見などを参考にして7月の降水量が『平年並み、または少ない』と予想した。6月23日の3カ月(7-9月)予報では7月の降水量が『平年並み』と調整し、7月30日には8月の降水量を『平年並み、または多い』に修正した。変動性が大きい長期予報の特性を反映して毎月変更される情報を提供している」(※しかし8月の降水量予報修正があまりにも遅く、7月下旬の主要ダムの水位は例年より高かった)

--市民の間ではノルウェー気象庁の韓半島(朝鮮半島)予報が韓国の気象庁より正確だという声が出てきた。

「これについて気象庁長としては遺憾に思う。外国気象庁から提供される予報は単純に数値予報モデルの結果を知らせるものであり、最後の段階で経験のある予報官の決定を通じて発表される気象庁の予報と直接的な比較は難しい。ただ、今回の梅雨や台風のように気象災害が予想される場合は、国民の安全のために予報官が少し過度に情報を提供するのは避けられない選択だ。こうした気象庁の苦衷を国民も十分に理解してほしい」

--新しく導入した気象庁の韓国型数値予報モデルの予報正確度はどう評価するのか。

「韓国型数値予報モデルは9年間の開発を経て4月から活用しているが、数十年以上にわたり開発・改善を持続してきた欧州連合(ECMWF)や英国数値予報モデル(UM)など世界最高水準の数値予報モデルと比較すると性能がやや落ちる。日本の数値予報モデルと比べるとほぼ同じか少し優秀な性能を確保したと判断される。わが国周辺の大気下層温度(特に最高気温)予報や降水および台風の一部の事例でUMより正確度が高い場合もあった。また、モデルの問題点さえ把握されれば、我々が望む時に速かに改善することができる。6月に一次的に改善をし、性能を向上させた」

--残りの夏の気象をどう見ているのか。

「8月末までは北太平洋高気圧の影響を受けて暑い日が多いと予想され、9月は晴れの日は昼の日差しでやや暑い日があると予想される。秋の台風は平年並みに11-13個(平年10.8個)発生し、1-2個(平年0.7個)が韓国に影響を与えると予想される」

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    韓国気象庁長「気象災害が予想されれば過度な予報は安全のため不可避」

    2020.08.25 11:38
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    キム・ジョンソク気象庁長は「我々が自ら開発した韓国型数値モデルは、問題点さえ把握されれば改善でき、短期間で性能が向上する」と述べた。[写真 中央日報]
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