【社説】北核対話だけを強調した韓中首脳…文大統領、言うべきことはちゃんと言ったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.24 08:41
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談が、昨日、北京で開かれた。今回の会談は文大統領と習主席がともに北朝鮮の挑発抑制と非核化交渉への復帰を促すメッセージが出せる機会だった。だが、会談の結果はこのような期待からはほど遠かった。
習主席は「韓半島(朝鮮半島)問題に関する理解と立場が一致している」とし「韓半島問題において、両国の立場は文大統領執権以降、通じる部分が増えた」と話した。だが、両首脳は北朝鮮に対する警告と圧迫ではなく制裁緩和と対話だけを強調した。両国の発表文には北朝鮮の挑発の動きを警告することはおろか、よくある「自制要求」や「遺憾表明」さえもない。習主席は「対話と交渉」を、文大統領は「対話のモメンタム」を強調するのみだった。しかも中国側の発表文には「非核化」という単語さえ登場しない。代わりに会談では、中国とロシアが共同提出した北朝鮮制裁緩和決議案が話し合われたというのが青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者の伝言だ。北朝鮮の挑発を抑制するだろうとの希望とは異なり、むしろ北朝鮮に誤ったメッセージを送ったのではないか憂慮される。