【コラム】品格ある言葉の政治=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.20 11:04
善意の意図があるからといって品格ある言葉にはならない。言葉には真意が入っていなければならない。孔子は「自分の発言が実際の行ないより大げさになることを恥じる」のが君子だと言った。国家指導者が自身の言葉を守らなければ、国民は背を向けて国は分裂する。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領も言葉と行動がちぐはぐな場合が少なくない。文大統領は2017年5月10日の就任の挨拶で「光化門(クァンファムン)大統領時代を開く」「国民といつも疎通する大統領になる」「(野党と)対話を定例化して随時会う」「私に対する支持の有無と関係なく、有能な人材を三顧の礼で仕事を任せる」「機会は平等で、過程は公正で、結果は正しい」などの約束をした。しかし、文大統領のその後の政局運営を見ると、言葉だけが先行して実践が伴わず、今は就任の挨拶が嘲弄のタネに転落する始末だ。