韓国、大雨被害で甚大な被害が出たが…コントロールタワーがない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.13 09:11
◆洛東江堤防補完指摘に「問題ない」
実際に2014年12月朴槿恵(パク・クネ)政府当時、総理室の4大河川調査評価委員会は報告書で洛東江陜川昌寧ポ上流の堤防に問題があるので補完が必要だと指摘した。だが、水資源公社や施工者は「問題ない」という結論を出し、2018年7月監査院もこれを受け入れた。当時、陜川昌寧ポ上流の堤防(今回の崩壊地点含む)を十分に検討していたなら今回の事故が起きなかったかもしれない。
水害被害が相次ぐ理由として、専門家は「水の管理や洪水を総括するコントロールタワーがないため」と指摘する。2018年政府組織法改正で水の管理機能を環境部に一元化しながら洪水予報などを担当する洪水統制所は環境部へ渡った。しかし堤防など河川工事や施設管理業務は依然として国土交通部が行っている。加えて都市内の洪水管理は地方自治体と行政安全部の役割だ。