韓国、台風18号で死亡・行方不明・生き埋め14人…大きな被害(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.04 10:02
韓国に大きな被害をもたらしながら通過した台風18号「ミートク」によって14人が死亡・行方不明になった。今年に入り、台風によって発生した最も大きな人命被害だ。3日、中央災害安全対策本部(中対本)によると、2~3日の2日間、慶尚北道(キョンサンブクド)や釜山(プサン)・江原(カンウォン)などで10人が亡くなり4人が行方不明になったことが分かった。釜山では土砂崩れで一家3人を含め合計4人が生き埋めとなり、警察と消防当局が救助作業を行った。中対本は死亡者が最大14人に達すると推定している。死亡した人のほとんどは土砂の流出で住宅が崩壊したり急流に巻きこまれたりして事故に遭った。中対本など関係当局は500ミリ〔蔚珍(ウルチン)〕近い記録的な大雨で擁壁などの安全施設のない急斜面や傾斜面が崩れて被害が大きくなったと分析した。
この日午前9時5分ごろ、釜山市沙下区旧平洞(サハク・クピョンドン)のある山で土砂崩れが発生し、押し流されてきた土砂が近くの住宅や食堂を襲って一家3人を含む4人が生き埋めとなった。警察と消防当局・軍部隊などは600人余りの人材と30台余りの重装備を動員して捜索・救助作業を行い、午後4時ごろ食堂のオーナーとみられるペさん(65)を発見した。続いて午後6時ごろ、一家の1人であるクォンさん(75)が遺体で見つかった。