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韓国経済、コロナの中で善戦?半導体以外は「停滞」…サービス輸出は最下位圏

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.12 14:02
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韓国経済を支える輸出に品目・対象国ともに著しい「偏重」現象が見られることが分かった。経済協力開発機構(OECD)が最近、韓国を新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)対応に成功した国と評価したことから経済の回復を楽観する声が高まっているが、未来の輸出競争力は保証できないという懸念が出ている。

韓国全国経済人連合会(全経連)が12日に発表した昨年基準の世界主要輸出国の輸出品目や地域などの分析結果で、韓国は世界の輸出国10カ国のうち7位を記録した。

 
しかし、各国が最も多く輸出している主要10品目にどれほど依存しているかを見ると、韓国は依存度が46.3%で、他国の10大輸出品目依存度36%を大きく上回った。特に半導体に14.6%が偏っており、半導体の景気変動によって経済全体が影響を受ける構造だ。

輸出対象国も上位10カ国に依存している割合が70.3%にのぼった。そのうち、中国(25.1%)と米国(13.5%)、ベトナム(8.9%)、香港(5.9%)、日本(5.2%)の上位5カ国の割合が半分を大きく上回った。米国と中国が貿易戦争を繰り広げている中、両国への輸出偏重が対外不確実性として作用し、韓国も打撃を受けかねないという指摘だ。

中国の追撃もただならない。韓国と中国の輸出上位5カ国は完全に一致している。主な輸出競争品目も自動車を除けば、半導体・無線通信機器・自動車部品・コンピュータなどで中国より輸出のシェアが劣っている。

韓国の総輸出でサービスが占める割合は13.8%に過ぎず、10カ国のうち9位で最下位水準だということが分かった。サービス業では、クラウドなどの情報技術(IT)サービス、CDなど知的財産権、フィンテックサービス、商品のメンテナンスサービス、旅行、貨物・旅客輸送、会計・法律サービスなどの付加価値が高い産業が相当部分含まれる。

サービス業の輸出比率1位は46.3%を占めた英国だった。国際貿易通商研究によると、最近10年(2008~2018年)の間、世界のサービス業は年平均3.8%成長し、1.9%の製品の成長率の2倍に及んでいる。全経連は「韓国のサービス業の年平均成長率は0.6%で、中国の6.2%の10分の1水準」とし「急速に成長しているサービス業市場での競争力の確保が切実だ」と述べた。

金・銀などの資源を除いた世界の10大輸出品目で韓国が占める割合は、乗用車・半導体・無線通信機器・自動車部品を除くと1%前後にすぎなかった。最も急速に輸出が増えている項目を見ても、半導体で唯一4位を記録しただけで、それ以外はいずれも10位圏外だった。新型コロナ以降成長しているバイオ・ヘルス分野に該当する免疫物品は11位、医療機器は16位、医薬品は32位だった。世界貿易機関(WTO)とOECDなどの国際機関も、韓国経済が一部の品目と特定地域への輸出に依存しており、対外リスクに起因する打撃に非常に脆弱であり、製品の輸出に比べてサービス輸出が低調だと指摘してきた。

キム・ボンマン全経連国際協力室長は「韓国の輸出品目は、10年前も今も、依然として停滞している」とし「世界1位のメモリー半導体が韓国の輸出の競争力なのは明らかだが、第4次産業革命、ポストコロナ時代をリードする新たな成長動力の不在は、私たちの未来の輸出競争力にとって大きな脅威になるだろう」と指摘した。キム室長は「輸出品目の多様化と新市場開拓、サービス産業の競争力強化のために、政府の積極的な支援政策と規制の改善が必要だ」と強調した。

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