「中国・揚子江の雨水が押し寄せる」 韓国・済州が非常事態…塩分・水温をリアルタイム観測
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.03 09:45
先月21日午後12時、済州西帰浦市(チェジュ・ソギポシ)の和順(ファスン)港沖。済州道海洋水産研究院の船舶から大型無人観測装備が下ろされた。「ウェーブグライダー(Wave Glider)」と名付けられた、長さ3メートル×重さ150キログラムの広域無人海洋観測装備だ。1台あたり価格は4億ウォン(約3500万円)に達する。この日、船から下ろされた装備は、周辺海域の水温と塩分情報を衛星を通じてリアルタイムに集めて所定の場所に送る任務を担う。太陽光と潮流を利用して自ら動力を作り、時速2キロの速度で動く。和順港西125キロ沖まで移動する。海の水温と塩分を自動で測定し、10分ごとに資料を衛星に送り、陸地にいる研究陣がこれを受信して確認することができる。
済州の海にこの装備が投入された理由は、中国発の低塩分水の脅威のためだ。中国南部地域にもたらされた長期大雨で、揚子江(長江)流出量が急激に増えて、済州沿岸への低塩分水流入が予想されながら関係当局は緊張している。