中国、企業20社とデジタル人民元大詰めのテスト…ドル統制権を威嚇
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.02 10:25
中国人民銀行が主要国の中央銀行としては世界で初めて「デジタル通貨」を発行する。アリペイのようなモバイル決済が日常生活で普遍化したことに押され、国が保証する「デジタル人民元」を発行するものだ。デジタル人民元は数十年間維持してきた米ドル中心の通貨体制を揺さぶりかねないという点で注目されていている。人民元の世界化をさらに前倒しできるとの見通しが出ている。
中国は最近デジタル人民元発行を控えテストにスピードを出している。中国メディアFX168などは最近「人民銀行がデジタル人民元発行を加速化するため20社以上の企業とともにテスト作業を進めている」と報道した。協力企業には工商銀行、建設銀行、農業銀行、中国銀行の国有企業4社ととともに、チャイナテレコム、チャイナモバイル、チャイナユニコムの3大通信キャリアにファーウェイが含まれている。人民銀行は6年間の準備の末にデジタル通貨・電子決済(DCEP)システムを試験運営しているが、本格発行に先立ちテストにスピードを出しているのだ。人民銀行は現在、蘇州、雄安、成都、深センの4地域で試験運営している。