コロナではなかったのにコロナのせいで…「やりきれない死」187人=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.30 09:24
今年3月、慶尚北道慶山(キョンサンブクド・キョンサン)で高校生チョン・ユヨプさん(17)が適時に治療を受けることができずに亡くなった。病院側はチョンさんが新型コロナウイルス(新型肺炎)感染者かどうか分からないと疑って適切な治療を提供しなかった。チョンさんは政府の調査で新型コロナに感染していなかったことが明らかになった。父のチョン・ソンジェさんは29日、中央日報の電話インタビューで「新型コロナのような国家伝染病事態で17歳の健康な青年がちゃんとした治療を受けることができず死んだが誰も真相調査をしない。政府が『陰性』と判定し、それで終わりだった」とし「嶺南(ヨンナム)大病院の誤診なのか、慶山(キョンサン)中央病院で適時に治療をできなかったのか、どこに問題があったのか誰も分からない。真相調査を、きちんとしてこそまたきちんとした対策を出すことができる」と話した。
チョンさん事件は新型コロナが招いた代表的な非新型コロナ患者の「超過死亡」に該当する。29日午前0時基準、大邱(テグ)の感染者は6906人、死亡者は189人(3月死亡者は103人)となっている。大邱ではこれと別に、非コロナ患者が3月1カ月だけで187人超過死亡していたという分析が出ている。新型コロナ事態がなかったら死なずにすんだ場合もある非新型コロナ死亡者が187人に達するということだ。