「コロナ防疫の韓国モデルの核心は国家・市民社会間の信頼・協業…政界が覚醒すべき」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.29 14:24
新型コロナウイルスが民主主義の危機を招いたのではない。新型コロナ以前から政治学者は民主主義の危機を警告してきた。権威主義の耐久性は比較政治学で人気があるテーマだった。トランプ大統領の当選後、『どのように民主主義は崩れるのか(How Democracies Die)』という本が反響を呼んだ。開発途上国は民主主義に対する代案として中国モデルに注目した。
こうした状況で新型コロナが広がった。欧米民主主義国家の新型コロナ対処は失望を与えた。指導者は当惑し、政治は分裂し、政策は無力だった。対照的に中国の対処は果敢でそれなりに有効だったし、新型コロナに対する「勝利」を宣言した。中国モデルを追従するかのように、数カ国で権威主義への退行が見られた。牽制のない非常措置権が強化され、言論の自由は深刻に萎縮した。新型コロナによって欧米民主主義の危機はさらに深まり、代案としての中国は急浮上する勢いだった。