【コラム】「ビジネスしやすい国」を作って先進国に跳躍しよう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.22 17:07
各国は「貿易の利得」理論に基づき競争力がある分野に特化して分業生産する自由貿易体制を維持している。時には国同士の貿易紛争で自由貿易体制に亀裂が生じる時もある。2019年7月に日本が取った半導体とディスプレー装置に使われるフッ化水素の輸出制限措置がその例だ。新型コロナウイルスにより部品生産工場の稼動に問題が生じればその部品を使う製品の生産にも支障が避けられない。自動車用タイヤの生産が円滑でなければ自動車の出庫はさらに数カ月待たされる。
これまで経済問題の核心である需要不足に加え今回の新型コロナウイルスはサプライチェーン崩壊まで二重苦に追いやった。その上トランプ米大統領が掲げた「米国優先主義」は世界が自由貿易から保護貿易に回帰する起爆剤の役割をしている。特に国内総生産(GDP)比の輸出入の割合が2019年基準で64%と世界3位である韓国としては耐えがたい挑戦だ。