【リセットコリア】市民団体のどんぶり勘定式会計の慣行、政府が正すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.22 11:05
旧日本軍慰安婦被害者である李容洙(イ・ヨンス)さんが「だまされるだけだまされた」と絶叫した後、聖域のようになっていた市民団体の不透明な資金運用の素顔が白日の下に晒された。芸はおばあさんがして、金は日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)が掠め取るという、主人・代理人の矛盾が発生した。ここに陣営論理が介入しながら、主人は土着倭寇になり、代理人は正義の使徒に化ける奇怪なことが起こった。事業執行と決算は不透明なのが慣行だったので、問題がないと強弁する。政府与党代表まで表に出てこれに肩入れし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は会計不正を正すというよりは活動の大義名分を強調しながら的外れなことを話す。
事態の本質は尹美香(ユン・ミヒャン)氏と正義連の会計不正と資金流用疑惑だ。国民寄付金と政府支援金が透明に使われたかどうかを確認しなければならない。中央政府が支援した14億ウォン(約1億2300万円)のうち9億ウォンが会計から脱漏していたのに、監督権を持つ政府のどこも指摘さえしなかった。安城(アンソン)憩いの場購入資金を中継した社会福祉基金が事業執行検討後に「F」評価をつけたが、いかなる是正措置もなかった。これは韓国社会が故障しているがその程度が半端ないことを如実に示している。事態の真相を明らかにするのは検察の役割だが、制度的問題まで検察に任せることはできないのではないか。