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「ソウルを火の海に」もう一度言及…北「文大統領、厚かましく恥じ知らず」暴言

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.17 11:26
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16日、開城(ケソン)工業団地にある南北共同連絡事務所(連絡事務所)を爆破した北朝鮮が「ソウルを火の海に」に言及して韓国に対する威嚇の度合いを高めた。北朝鮮官営メディア朝鮮中央通信は17日「破廉恥の極限」という論評で「忘れ去られていた『ソウル火の海』説が再び浮上するかもしれないし、それよりさらにひどい威嚇が加えられるかもしれないのに、(韓国側が)後始末をする準備はできているのだろうか」と主張した。前日(16日)連絡事務所の爆破に対する韓国政府の「強力な遺憾」表明に対する反発だ。

「ソウル火の海」説は1994年3月、南北会談当時北朝鮮代表だった祖国平和統一委員会書記局の朴英洙(パク・ヨンス)副局長が「ここからソウルが遠くありません。戦争が起きれば火の海になってしまいます」と言及した後、北朝鮮が軍事的威嚇を加えるたびに使ってきた表現だ。

 
通信は「あらゆる敵対行為を公然と行いながら体系的に違反して破棄してきた韓国側が言い訳のしようがない合意違反を口にする資格すらなくなることになっている」として「青瓦台(チョンワデ、大統領府)はこれよりひどい目に遭いたいと思ってそのようなことが飛び交うように放置しているのか実に疑わしい」と非難した。同時に「開城工業地区で鳴り響いた崩壊の音が南北関係の総破綻を予告する前奏曲になる可能性があるということを肝に銘じて無駄口を叩いてはならない」と主張した。

北朝鮮はこの日、金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長、チャン・グムチョル統一戦線部長の談話などを通して青瓦台と統一部、国防部などに向かった「暴言」もはき出した。特に、2018年2月金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の特使として韓国を訪問して首脳会談を提案した金第1副部長は、6・15宣言20周年を迎えて対話の紐を手放さないように呼びかけた文在寅(ムン・ジェイン)大統領を直接狙った。金氏「冷や水を呑んで胃もたれしたというような(とんでもない)恥知らずで厚かましい内容ばかりをならべた」として「責任回避のための弁解と口車をまぜた派手な美辞麗句で一貫している」とした。また「今後、南朝鮮(韓国)当局者にできることは後悔と嘆きだけだろう」とし「どれくらい高い代価を払うことになるかを南朝鮮当局者は流れる時間の中で骨身にしみるように感じることになるだろう」と主張した。

13日「これから流れる時間は南朝鮮当局にとって真に後悔して苦しいことになるだろう」という談話を出したチャン・グムチョル労働党統一戦線部長も加勢した。チャン部長は韓国当局者を「汚い」という意味が入った言葉を使い、「そのような人々とはこれ以上向かい合って座ることがない」という談話で「南朝鮮当局とのいかなる交流や協力とはあり得ない。やりとりする言葉自体もないだろう」とし、南北関係の断絶を宣言した。

通信は別途の記事を通じて韓国政府が15日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長と徐薫(ソ・フン)国家情報院長を特使として送るという提案を公開したが、「金与正第1副部長は明らかな策略が垣間見える不純な提案を徹底的に許さないという立場を知らせた」と明らかにした。

一方、北朝鮮はこの日、総参謀部報道官の「発表」の形式で今後軍事的行動を予告した。▼金剛山(クムガンサン)観光地区と開城工業地区に連隊級部隊と火力区分隊を展開▼非武装地帯から撤収した警戒所に兵力投入▼西海岸と前方地域の勤務態勢の格上げと境界地域軍事訓練▼対韓国ビラ散布に向けた開放と軍事的協力--などだ。これを受け、北朝鮮が韓半島(朝鮮半島)の平和体制構築と軍事的衝突を防止するために2018年9月19日結んだ南北軍事合意書の破棄に出る恐れが提起されている。

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    2020.06.17 11:26
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    文在寅大統領と金正恩北朝鮮国務委員長の特使として訪韓した金与正労働党第1副部長が2018年2月10日午前、青瓦台での面会に先立ち記念撮影をする姿。[中央フォト]
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