【コラム】文在寅政権、言路がふさがっている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.15 11:09
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先週、6・10抗争33周年を迎え、故朴鍾哲(パク・ジョンチョル)さんが拷問で死亡したソウル南営洞(ナミョンドン)対共分室を訪れた。「葛藤と合意は民主主義の別の名前」とし「日常の民主主義のためによりいっそう努力する」と述べた。実情はどうか。2500年にわたり進化した民主主義の長所である多元的価値の共存は揺れている。政権の言路はふさがっている。
巨大与党はチョ・グク前法務長官と尹美香(ユン・ミヒャン)議員の偽善と堕落に対する内部の批判を防いでいる。高位公職者犯罪捜査処設置法案に棄権票を投じた琴泰燮(クム・テソプ)元議員を「強制的党論を違反した」として警告処分したのは憲法否定だ。憲法第46条第2項は「国会議員は国家の利益を優先して良心に従って職務を行う」としている。176議席の政党が一糸乱れぬ単一隊伍のために憲法機関の国会議員の所信を断罪すれば、自ら命をかけて戦った軍事独裁と何が違うのか。