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【コラム】「THAAD爆弾回し」もう終えよう=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.10 11:09
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埋めておいた爆弾がまた爆発すると思っていた。幸い、導火線についた火は消えた。それでも安心することはできない。残った導火線がかなり長いからだ。飛び火でもすれば爆発するおそれは相変わらず残っている。慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)に配備された在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)のことだ。

先月28-29日、在韓米軍は韓国警察の支援を受けてTHAAD基地に装備を搬入した。基地内の建物の建設に必要な装備だけでなく、THAAD体系の装備も基地内に入った。韓国国防部は古い装備を新しい装備に交換するという米国の説明を伝えた。

 
THAADに敏感に反応する中国は比較的静かだった。中国外務省の趙立堅報道官は「中国は米国が韓国にTHAAD体系を配備することに決然と反対する」と述べたのがすべてだった。

とはいえ、中国が「THAAD問題」にふたをしたわけではない。戦略的勝利のために一時的に戦術的措置を留保しただけだ。韓国内でまたTHAAD論争が発生したり、韓米関係のスキが見えたりする瞬間、中国はすぐにTHAAD爆弾の導火線に火をつけようとするだろう。

実際、導火線は韓国が提供した。2017年のTHAAD配備以降、韓国の大衆文化輸入を中断する限韓令など非公式制裁が出てくると、韓国は「3不の立場」を中国に伝えた。▼THAADの追加配備▼米国のミサイル防衛システム(MD)参加▼韓日米安保協力関係の軍事同盟発展--をしないという韓国の「約束」だったというのが中国の見解だ。

「3不の立場」表明は結局、韓国を締めつけることになった。今回のTHAAD装備交換をめぐって韓米が声が一致しないのが代表的な事例だ。韓国国防部は「THAAD体系の性能改良とは関係がない」と強調した。米国は「米国と同盟国へのいかなる脅威にも対応するため能力をずっと向上させている」(米国防総省)、「一部のTHAADソフトウェアをアップグレードした」(米国務省)と性能改良であることを繰り返し明らかにした。

誰の言葉が正しいのか。2つの可能性が考えられる。まずは米国が韓国をだました可能性だ。この場合、重大事案のTHAADの徹底管理ができていない国防部が責任を取らなければならない。もう一つの可能性は韓国と米国がともに正しいケースだ。米軍が新しく導入したTHAAD装備は、今ではない今後の性能改良に対応した「何か」を備えたという仮説だ。韓国は現在について話し、米国は未来を話したため、ともに正しいという論理だ。米国当局の説明なら後者側に傾く。

結局、国防部は半分の真実を話したのだ。MD参加をめぐる論争を避けようということだ。米国はTHAAD体系とパトリオット体系を連動しようとする。THAADレーダーでパトリオットミサイルを発射したり、パトリオットのレーダーでTHAADミサイルを発射しようという計画だ。すでに関連予算が出ている。

THAADレーダーが探知した北朝鮮のミサイルをパトリオット体系がリアルタイムで共有できれば、「北朝鮮版イスカンデル」 19-1ミサイル(KN-23)を効率的に防ぐことになる。19-1ミサイルは正常な弾道軌道ではなく、終末段階で突然上昇した後に下降飛行をする。韓米の迎撃ミサイルを避ける手法だ。THAADのAN/TPY-2レーダーは19-1ミサイルをより遠く、より正確に探知することができる。19-1ミサイルの頂点高度(30-40キロ)はTHAADミサイルの迎撃高度(40-150キロ)以下であり、迎撃はパトリオットミサイルに任せる。

ところが韓国もパトリオット体系を保有している。このため米軍のTHAAD・パトリオット連動→韓国パトリオット連動→韓国の米国MD参加という3段論法になりかねないというのが国防部の心配とみられる。

これは杞憂だ。パトリオットはTHAADより低い高度を担当する。THAADだけでも韓国の3分の2を防御できる。THAADとパトリオットは米本土を守るMDとは次元が異なる武器だ。クォン・ミョングク元防空砲兵司令官は「中国もTHAADが結局、北朝鮮対応用という事実をよく知っている」とし「中国は韓国内でMD参加論争が起きるのを見てTHAADを取り上げてきた。THAADが韓米関係を揺さぶるカードであることを知っている」と話した。

ただ、THAADとパトリオットが連動する場合、また別の迎撃ミサイルの連動に発展する可能性が出てくる。一度やってみれば他の方法でもする余地が生じる。こうした韓米間の緊密なミサイル防衛協力を芽から摘み取ろうとする中国側の策略だ。

韓国はイージス駆逐艦から発射する艦対空ミサイルSM3の購買を検討している。このミサイルは中国から米国にICBMを発射する場合、発射直後に韓半島周辺の上空で迎撃することができる。「SM3購買」に「MD参加」というレッテルが貼られる理由だ。このようなミサイルを購入しようとしながらも、中国を意識してMDと関係のないTHAADについては弁解を繰り返す国防部の態度は矛盾している。

「真実の瞬間」は迫っている。爆弾をできる限り後回しにすることは決して解決方法にはならない。北朝鮮の核・ミサイルを防ぐにはTHAAD・パトリオットの連動が必要だという事実を堂々と中国に知らせるのが上策だ。韓国国防部には難しい提言だろうか。

イ・チョルジェ/軍事安保研究所長

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