北朝鮮、文大統領の和解象徴物を廃棄…追い込まれる文政権の対北政策
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.10 09:28
北朝鮮が南北間のすべての通信連絡チャンネルを遮断して廃棄すると宣言したが、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)は沈黙した。青瓦台の関係者は9日、北朝鮮の措置に対する青瓦台の立場を尋ねる質問に対し、「政府の立場を午前に統一部が明らかにしている。統一部の発表内容を参考にしてほしい」とだけ答えた。統一部はこの日午前、「南北の通信ラインは意思疎通のための基本手段であるため、南北間の合意に基づいて維持されなければいけない」という原則的な立場を表した。北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委第1副部長による4日の対南誹謗以降、青瓦台が出した反応は「対北ビラは百害無益の行動」(青瓦台関係者)がすべてだ。
青瓦台が対北朝鮮メッセージ管理に極度に慎重な理由については、「南北対話のラインが完全に断たれるのではという危機感がある」という分析が出ている。柳浩烈(ユ・ホヨル)高麗大統一外交学部教授は「6・15南北共同宣言20周年が迫り、就任4年目を迎えて対北政策の成果を出さなければいけないという切迫感もある状況だが、北が対話チャンネルを遮断すれば青瓦台としては当惑するしかない」と話した。