【グローバルアイ】柿の木の下で口を広げる政治
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.05 09:47
禅譲。日本語では「王が王位を世襲せず、徳望のある人に譲る」という意味がある。安倍晋三氏の次の首相、「ポスト安倍」の有力候補の一人ある岸田文雄・自民党政調会長にはこの単語がしばしばついて回る。
安倍氏は自民党内最大派閥であるウルトラ保守「細田派」の実質的首長だ。反面、岸田氏はリベラル系名門派閥宏池会を率いる。岸田氏の地方区は原爆被害を受けた広島で、志向や気質が安倍氏とは違う状況だ。だが細田派に首相の器のある人物がいないと判断した安倍氏が首相職を岸田氏に譲ることに心を決めているというのが「禅譲説」の要諦だ。