【コラム】安倍氏が退いても韓国に対する強硬基調は変わらない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.25 08:47
安倍晋三首相は相次ぐ選挙勝利で長期政権を可能とした。安倍氏の選挙戦略は小泉純一郎首相以降、自民党が無党派の攻略にしがみつくのとは違った。アベノミクスと右派的主張を通じて既存の自民党組織票を結集させることに成功したのだ。また、自民党内の穏健派を抱き込み、党内の支持基盤を安定化させることに注力した。安倍氏こそ右派の象徴だが、穏健派を引き入れる人事で長期政権を引き出した。
安倍氏の人事で最も重要な核心は自民党幹事長だ。安倍氏は自身の潜在的ライバルを幹事長に起用することによって自民党の分裂を防ぐことができた。地方の支持があり安倍氏と競争した石破茂氏、リベラルであり安倍氏の信念とは合わなかった谷垣禎一氏、老練な派閥政治家として反安倍として背を向けかねなかった二階俊博氏を幹事長に起用することによって安倍氏は競争者を落ち着かせることができた。その結果、安倍氏は2015年の自民党総裁選挙での無投票再選に続いて3選まで無難にやってくることができた。