韓経:工場もない「工場設備」会社が…どうやって日本2位の企業になったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.05 09:26
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態により世界中の企業がマイナス成長の恐怖にとらわれている。伝染病の懸念で経済活動が萎縮し、消費者も支出を抑えるようになって売り上げが減っているからだ。しかし、この中でも好調な企業がある。新型コロナ事態が早めた産業のパラダイムの変化に迅速に適応し、革新している企業だ。
経営の専門家らは「ポストコロナ」の時代の産業でデジタル・自動化が加速するものと見ている。非対面・非接触を解決するために生産の自動化が必須だ。各国政府が推進中の「リショアリング」政策も同様だ。世界各国は主要な材料の生産基盤を自国に置かなければならないという必要性を切実に感じた。問題は人件費だ。多くの国や企業は、人件費を下げて生産性を高めるために「スマートファクトリー」インフラの構築に乗り出している。このようなトレンドをチャンスとしている代表的な企業が日本のキーエンスだ。昨年末には東京証券取引所で時価総額6位だったが、今月に入ってトヨタ自動車(22兆9600億円)に次いで2位(11兆2500億円)になった。ソフトバンク(10兆8700億円)、NTTドコモ(9兆5600億円)よりも企業価値が高まった。キーエンスの株価は1月初めに比べ18.6%上昇した。時価総額上位100銘柄で構成されたTOPIX指数が同期間に7.2%下落したのとは対照的だ。