韓経:【コラム】日本に見せるべき大韓民国の真骨頂
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.11 10:31
日本人はどこからきたのか。『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンドUCLA教授が書いた論文の題名だ。人類文明のなぞを解きピューリッツァ賞を受賞した本の改訂増補版末に「特別論文」として添付した。彼はこの論文で「現代韓国語は新羅語から始まり、一部伝えられる高句麗語の単語は韓国語より日本語と似ている。(高句麗系が主軸の)韓国人の移住が現代日本人に莫大な影響を及ぼした」という観点を提示した。百済遊民が現代日本人の主流を成すという既存の学説と異なるが、「韓国人と日本人は成長期をともに過ごした双子も同然だ」という結論は変わらない。
2つの民族は「双子」らしく、危機状況を機会に変えて跳躍する力で似た姿を見せてきた。1970年代と1980年代、米国政府は日本製品の急激な輸出を押さえ込む措置を相次いで出した。「輸出自主規制取り決め」を強要し日本の自動車メーカーの輸出量を制限した。日本製品の価格競争力を落とすために円の価値を無理に引き上げる措置(1985年のプラザ合意)も押しつけた。1945年に1ドル=360円で始まった円・ドル相場は1ドル=76円まで円高が進んだ。極限の圧迫に追い詰められた日本企業は生きるか死ぬかの勝負に出た。価格の束縛を受けない高級製品と核心素材部品開発だった。トヨタのラグジュアリー乗用車ブランドのレクサスはこの時に生まれた。電子メーカーのソニーはプレミアムテレビ開発とともに二次電池などの部品素材事業を育てた。「名声はテレビで得て、金は部品素材で稼ぐ」という言葉がこのころ登場した。