30%市場を握った造船韓国、LNG船の次は超大型タンカー
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.03 08:50
今後7年間、韓国造船企業のドックが活気づく。カタールの企業と23兆ウォン(約2兆円)の液化天然ガス(LNG)運搬船建造契約をしたからだ。現代重工業グループ、大宇造船海洋、サムスン重工業の「造船ビッグ3」は1日(現地時間)、カタール国営石油企業カタール・ペトロリアム(QP)と2027年まで100隻のLNG船発注を保証する「スロット契約」を締結したと2日、明らかにした。船を建造する空間をあらかじめ確保する段階であり、受注前の契約だ。1隻あたりの価格は約1億8000万ドルで、3社の総額は192億ドル(約2兆円)。各社のスロット規模は秘密維持合意のため公開されなかったが、3社とも似た水準という。
100隻すべてが本契約につながる場合、韓国造船業界の歴代最大規模の契約となる。世界LNG船市場は韓国、中国、日本が競争している。今回の計116隻のうち100隻を韓国が契約し、3カ国間の競争で圧倒的優位となった。残りの16隻は中国滬東中華造船であり、カタールがLNG最大消費国の中国を優待した契約という点を考慮すれば、事実上、韓国の独占だ。韓国は過去3年間(2017-19年)、世界の船会社が発注したLNG船124隻のうち118隻を受注した。