現実になった失業、過酷な時間が始まった=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.05.02 12:36
ゴールデンウィーク初日の先月30日午前、例年なら旅行客で混雑する仁川(インチョン)国際空港第1庁舎は閑散としていた。3階の出国フロアはがら空きで、1階の入国フロアはごく少数の人だけが見られた。仁川空港の最近の一日の旅客数は約3000人と、昨年の平均20万人の1.5%にもならない。このため出入国フロアの飲食店や旅行・通信会社の案内所は閉鎖されているところが多い。店の前には新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着くまで一時的に閉鎖するという案内文が貼られている。空港内のある販売施設の関係者は「営業をしても人件費も稼げず、損失が増えるだけ」と話した。
仁川空港には航空会社と旅行・物流・通信・金融関連の従事者およそ7万5000人が勤務している。しかし新型コロナの拡大以降、航空機のパイロットから空港清掃員まで雇用が少なからず消えた。全国民主労働組合総連盟によると、無給休職者およそ1万5000人をはじめ、3月末までに約2万5000人が仁川空港を離れた。1階の入国フロアの案内デスクの職員は「地下の飲食店は開いているが、店の職員は半分ほどに減っている」と伝えた。