【コラム】金正恩と証券市場、すべてはつながっている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.29 11:44
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の身辺異常説は北朝鮮体制特有の閉鎖性と一部外信の軽はずみが共同監督した作品だ。「ノースコリア」と「サウスコリア」の区分が難しい地球上の大多数に北朝鮮は興味本位な神秘主義の対象であるのが現実。東洋をよく知らず一方的に神秘化し定形化した西洋のオリエンタリズムのように、一種の「北朝鮮オリエンタリズム」といえないだろうか。
もちろんこのように書きながらも実際に金正恩委員長に異変はないだろうと100%断定するのは難しい。米朝首脳会談が開かれた2018年6月にシンガポール、2019年2月にベトナムのハノイで目撃した金委員長の血色は初印象でも良くなかった。昨年のこの時期に朝露首脳会談を終えロシアのウラジオストク駅で専用列車に乗っていた彼の姿を収めた動画を再生すると、荒い息づかいが生々しい。CNNで彼の身辺異常説をやや大げさに伝えた時、ファクト確認のために電子メールを送ってきた米国人の北朝鮮専門家は、対話後にこのように結論を出した。「状況を注視するが、付和雷同したりはしない」。正解だ。