【米国から見る韓国】パンデミックとその後
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.16 15:50
私がワシントンのアパートで執筆している現時点、つまりワシントンDC市政府のいつになく厳しい自己隔離措置を遵守して1カ月が経とうとしている今、米国は確かに世界をリードしている。天井知らずに急増する新型コロナウイルス感染症の数のことだ。ニューヨーク州だけ見ても、米国を除くどの国よりも感染者数が多い。遅い対応と診断システムの欠如を考えると、実際の感染者は更に多いものと確信している。
米国が感染症にさらされたにもかかわらず、パンデミックとそれによる経済的損失に対抗する米国主導の国際共助は行われずにいる。幸い、米国の主要な公共機関と民間機関は韓国と他の主要国と結んだ通貨スワップ契約を保障し、既存の安保態勢と諸国と築いてきた協力関係で安定に寄与している。国民がめちゃくちゃになった日常生活と格闘している間、国は視線を内側に向けている。縮小した収入と事業、教育の剥奪、消えた雇用と蒸発した預金で露呈した医療システムと社会安全網の巨大な穴、そしてトランプ大統領が自ら主導する日々の定例会見で当惑するほどにもつれてしまった国の方針。これらにより、米国人の生活はめちゃくちゃになった。