韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は金正淑（キム・ジョンスク）夫人を伴い、第２１代総選挙期日前投票の初日である１０日午前９時、青瓦台（チョンワデ、大統領府）に近い鐘路区三清洞（チョンログ・サムチョンドン）住民センターで一票を行使した。

今回の期日前投票は国民の参加を促して投票率を高めようとの趣旨で行われたと青瓦台側が説明した。盧英敏（ノ・ヨンミン）秘書室長をはじめとする青瓦台参謀も同行した。文大統領夫妻は２０１８年地方選挙当時も三清洞住民センターで期日前投票を行ったことがある。

共に民主党の李海チャン（イ・ヘチャン）代表とその比例連合政党である共に市民党の禹希宗（ウ・ヒジォン）共同代表など両党指導部も期日前投票初日に大田（テジョン）生涯教育振興院で一票を行使した。この日午前９時２０分ごろ、キム・ジョンオク夫人と共に投票場に到着した李海チャン代表は、大田中区民主党立候補者の黄雲夏（ファン・ウンハ）候補をはじめ、市民党の李鍾杰（イ・ジョンゴル）共同常任選対委員長などと投票を行った。李代表は「今回の総選挙は２０代とは次元の異なる総選挙だ。１９歳以上の青年たちが初めて投票に参加する意味深い年」とし「青年たちが自分たちが生きていく未来を作るのは投票行為で始める」と強調した。

この日、朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長もカン・ナンヒ夫人を伴い、嘉会洞（カフェドン）住民センターで期日前投票を行った。朴市長は「例年より期日前投票行列が長いようだ」とし「コロナでさまざまな困難があるが、国民の主権を行使する投票には決して障害にならない」と話した。

野党圏の要人も期日前投票を始めた。未来統合党の朴亨ジュン（パク・ヒョンジュン）共同選挙対策委員長は釜山沙下区（プサン・サハク）ＳＫビューアパート管理事務所に用意された期日前投票所で午前９時に投票を行った。朴共同選対委院長は「悪材料はあったものの、全体的に見れば国民が過去３年間、文在寅政権の実情に鞭を手に取らなければならないという世論が底辺から拡散している」とし「特に、ここ釜山・蔚山（ウルサン）・慶南（キョンナム）地域でこのような流れが見える。過去の総選挙よりも今回の総選挙でこの地域の未来統合党が躍進すると考える」とした。

大邱（テグ）最大の激戦地である「寿城（スソン）甲」選挙区候補も投票を終えた。金富謙（キム・ブギョム）民主党候補はこの日午前９時１０分ごろ、夫人と共に寿城区議会に用意された期日前投票所に訪れた。金候補は「大邱の発展に貢献する人は誰か、住民たちが知ることができるように誠意を持ってアプローチしていく」とし「新型コロナで投票当日は混雑も予想されるため、期日前投票などを使って主権者としてその意志をしっかり伝達してほしい」と話した。

未来統合党の朱豪英（チュ・ホヨン）候補も午前９時１０分ごろ、夫人と共に晩村（マンチョン）１洞行政福祉センターに設置された期日前投票所を訪れた。朱候補は「今回の選挙は過去３年間の文在寅政権に審判を下す選挙で、新型コロナの感染拡大に対する政府の対応に審判を下す選挙だ」とし「市民が文在寅政権とコロナに対する対処を投票で評価してほしい」とし投票への参加を促した。