【コラム】習近平主席はなぜWHOに行ったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.26 15:21
「政府の確固たる措置が感染事態を効果的に統制した。他国には大きな励みと同時に模範となる」(コンテ伊首相)。「政府と国民の努力と犠牲で防疫作業が立派な成果を出したことを祝う。貴国の有益なノウハウを研究分析している」(ジョンソン英首相)。
電話でこのような称賛を受けたのは中国の習近平国家主席だ。マクロン仏大統領も同じような言葉を述べた。きょうG20画像首脳会議が開かれれば、さらに多くの称賛があるだろう。果たしてそのまま信じてもよいのだろうか。新型ウイルスの出現を隠して事態の深刻性を適時に知らせず、旧正月連休期間に数百万人の観光客が海外に出るのを放置し、世界にウイルスをまき散らした責任に対し、欧州の首脳は目を閉じたのだろうか。そうではないはずだ。圧倒的に多くの臨床経験を持つ中国の情報提供と物資支援が身辺に迫った危機を克服するのに必要であるため、ぐっとこらえて話した外交修辞ではないだろうか。