辛東彬氏、韓日ロッテ掌握…コロナ禍の克服、ホテルロッテ上場が課題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.20 09:44
辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長が韓国に続き、日本ロッテを完全に掌握した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大で韓日両国の事業環境が連日悪化するなど難題が山積する中、日本でも辛会長に力を持たせたという点で注目される。
ロッテホールディングスは辛東彬会長が18日午後に開かれた日本ロッテホールディングス理事会で会長に選任されたと19日、発表した。就任は来月1日に予定されている。日本ロッテホールディングス会長は1月に他界したロッテグループ創業者の故・辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)名誉会長が退いた2017年以来、空席になっていた。辛会長はロッテホールディングス副会長職に就いていたが、2018年2月に実刑を宣告を受け、代表取締役を退いた。それから1年後の昨年2月に代表取締役に復帰した。
今回、辛会長が日本ロッテホールディングス会長に就くことで理事会での地位はさらに強化された。ロッテホールディングスの関係者は「辛東彬会長に対する日本ロッテ幹部の信頼を改めて確認し、韓日両国のロッテの経営に責任を持つリーダーという点を強固にした」と述べた。辛会長が兄の辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)SDJコーポレーション会長(元日本ロッテホールディングス副会長)と2014年から6年間続けてきた経営権紛争問題を完全に払しょくし、日本と韓国を辛会長が同時に掌握する「ワン・ロッテ」体制を固めたという意味だ。