海外に「逃避」する企業…「脱韓国」投資が増加
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.26 09:30
CJ第一製糖は2月、米国の冷凍食品企業シュワンズカンパニーを16億7800万ドル(約1兆9500億ウォン、約1810億円)で買収した。1952年に設立されたシュワンズカンパニーは米国のスーパーマーケットのどこでも目に入る冷凍ピザで有名だ。米国内に17カ所の生産施設と全国的な物流・営業ネットワークを構築している。
内需食品企業であるCJ第一製糖の大規模なグローバルM&A(企業の合併・買収)の背景は何か。同社関係者は「国内生産施設を増やさず海外に進出することに対する否定的な見方もよく知っている」とし「私たちは製造業と流通業の中間にある会社であり、限界に到達した国内市場の代わりに世界最大食品市場の米国に拠点を置くのは、グローバル市場進出のためにやむを得ない選択」と説明した。
「メード・イン・コリア」が魅力を失っている。企業の脱韓国ペースも加速している。韓国経済は伝統的に輸出製造業が牽引してきた。質が良い労働力と創意性をもとに繊維・履き物(1970年代)、鉄鋼・機械(1980年代)、電子・自動車(1990年代)、携帯電話・半導体(2000年代)など主力産業を開拓した。製造コスト上昇と保護貿易主義の強化の中で企業の「オフショアリング」(off-shoring、生産設備と職場を海外に移転すること)は逆らえない流れとなった。限界に到達した韓国市場の代わりに、より大きな市場を開拓するのは選択でなく必須だ。さらに慢性的な韓国の高コスト構造、週52時間勤務制度、最低賃金引き上げなどコスト競争力の低下と革新成長を妨げる規制も企業の背中を海外に強く押す原因だ。