「自主外交」夢見た高宗の国璽、アルファベット刻まれた姿で故国の懐へ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.20 14:22
このように製作された国璽は大韓帝国宣言の前まで主な条約の捺印に使われた。例えば1882年4月13日に作成された朝日修好條約批准書には「大君主」という高宗の署名の下に「大朝鮮国大君主宝」の印影が確認できる。朝英修好通商條約(1882)、朝露修好通商條約(1884年)などでも同様だ。しかし、これらの国璽は記録によって伝えられるだけで、実物が確認されていなかった。今回帰還した「大君主宝」は旧韓末の高宗の命で製作された6点のうち初めて見つかった実物だ。
しかし、「自主外交」を夢見た高宗の国璽は、日帝強制併合以降、屈辱にも耐えなければならなかった。例えば大韓帝国時期に製作された「大韓国璽」「皇帝之璽」「皇帝之宝」など、国璽の相当数は1911年3月3日、天皇の献上品として捧げて日本宮内庁に入った。これらは8.15解放1年後の1946年8月15日に米軍政が買収して韓国に正式に引き渡した。だが、韓国戦争などの混乱期を経て、朝鮮時代の国璽・御宝の相当数は何者かによって不法搬出されて所在が分からなくなっている。