【社説】間違った経済政策基調守りながらコロナウイルスだけ恨むのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.18 10:33
韓国経済が深刻な内憂外患に陥っている。まず外では米中貿易紛争に続き中国発の新型肺炎が襲い、内では反市場・反企業的な所得主導成長の暴走に苦しめられている。中国に対する輸出依存度が25%に達する韓国としては外からダブルパンチを浴びてぐらついている渦中に国内では企業が政策基調の不確実性に足を引っ張られている局面だ。すぐ目に見える危機は新型肺炎だ。金融情報会社インフォマックスによると新型肺炎の影響で1-3月期の主要上場企業の営業利益は前年比10%以上減ると予想された。昨年かろうじて2%を守った経済成長率は今年1%に落ち込む可能性も大きくなった。
だが企業の立場では、新型肺炎がいつかは鎮まるインフルエンザなら、所得主導成長はこのまま続けば治癒が困難な悪性腫瘍といえる。所得主導成長は所得分配に傍点をつけ馬(生産)の前に馬車(所得)を立てて経済成長を図るという発想の政策だ。施行3年で企業の投資意欲を冷え込ませ韓国経済を空しく墜落させている。何よりこの政策は「税金主導成長」と呼ばれるほど莫大な財政を降り注ぐことに一貫してきたが、経済はむしろ真っ逆さまに落ちている。