正恩氏に対するに興味を失ったトランプ氏…文大統領「南北構想」失速
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.12 07:54
米国のドナルド・トランプ大統領が自身の最高位外交政策参謀に「今年11月の米国大統領選挙前までは金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長と米朝首脳会談をしないでほしい」と話したと、CNNが10日(現地時間)報じた。北朝鮮が内心期待してきた米朝首脳会談を通した交渉はないということだ。CNNはトランプ大統領が昨年10月にスウェーデン・ストックホルムで開かれた米朝実務交渉が物別れに終わったことに関連し、昨年末に挫折感を表わしたと伝えた。北朝鮮交渉に精通したトランプ政府の当局者は米朝交渉を「死んだ(dead)」とも明らかにした。この当局者は、米国政府が北朝鮮旅行のための「特別条件許可証」発行も完全に中断したとも付け加えた。
一時、金委員長と「恋に落ちた」とまで話したトランプ大統領の北朝鮮に対する関心が冷めた理由は、会ったところで大統領選挙に何の役にも立たないと判断したからだとみられている。韓米軍事同盟の解体ともいえるような北朝鮮側の要求を飲める状況ではないうえ、このような北朝鮮と見返り綱引きをしてみたところで米国内有権者の投票者の心に肯定的な影響を与えることは難しいためだ。世宗(セジョン)研究所のウ・ジョンヨプ米国研究センター長は「昨年の板門店(パンムンジョム)南・北・米首脳会談とストックホルム米朝実務交渉以降、米国の北朝鮮政策パートでは金正恩は非核化意思がなさそうだと考え始めた」とし「トランプ氏の立場ではいかなる結果も保証されていない状況で金正恩に会うのは政治的に役立たない以上、当然関心は遠ざかるほかはない」と話した。一部では「北朝鮮から譲歩を勝ち取るためのトランプの戦略」という見方もある。