【コラム】韓中関係に影響を及ぼす新型肺炎(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.06 10:50
武漢は中国大陸のへそと呼ばれる。「荊州を制するものは中原を制する」というその荊州が現在の武漢一円だ。武漢の郊外に荊州城跡があり、今でも荊州という地名を使う。三国志の白眉の赤壁の戦いが武漢付近であったのは地理的な条件をみると必然だった。
封建中国と現代中国を分ける辛亥革命も1911年の武昌起義、すなわち現在の武漢市武昌区で起きた革命軍の蜂起が中国全域に広がった結果だ。長江が武漢を通過して大きく方向を変えるように中国の歴史の重要な変曲点ごとに武漢が登場する。歴代の指導者が武漢を重視するしかなかった理由だ。毛沢東は長江を横切る最初の橋を武漢に架け、その下で水泳を楽しんだ。南巡講話をしたトウ小平の最初の行先地も武漢だった。これらすべては武漢が中国大陸のへそという事実と無関係ではない。