【時視各角】ハリス大使は言うべきことを言った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.21 10:04
北朝鮮個別観光に対して「韓米間の協議を経なければならない」と明らかにしたハリー・ハリス米国大使。この発言を問題視して、韓国の与党周辺が「内政干渉」「朝鮮総督」云々してハリス大使を責めるのは穏当なことなのか。
外交使節は駐在国の内政に割り込んではいけないというのは国際社会の不文律だ。だが、大使を互いに置く両国がそれぞれ関連している重大事案なら話は変わる。本国の委任を受けた大使として自国の立場を明らかにすることは決しておかしなことではない。
与党周辺は北朝鮮個別観光を南北交流次元の国内問題に持っていこうとする。だが、どのような詭弁を並べても、北朝鮮観光は北核と切り離すことはできない。団体にしろ個人にしろ、北朝鮮観光を許可するとなれば金正恩(キム・ジョンウン)政権に莫大な資金が流れていくことは明らかなためだ。これは経済制裁によって北朝鮮を圧迫し、核兵器を諦めさせようという国際社会の共助に逆行するようなことだ。