安倍首相、6年ぶり「韓国とは基本的価値共有」…「なら約束守るべき」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.20 15:13
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第7回韓日中首脳会議出席のために中国四川省成都を訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領(左)が昨年12月24日午後(現地時間)、安倍首相と握手している。[青瓦台写真記者団]
安倍晋三首相が20日、「韓国は元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国」とし「であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待する」と述べた。衆院での施政方針演説でだ。安倍首相は「北東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、近隣諸国との外交は極めて重要となっている」とし、このように述べた。安倍首相はこのように隣国との外交、すなわち近隣外交の重要性を強調し、ロシアや中国よりも韓国に先に言及した。
韓国大法院(最高裁)の徴用判決と日本哨戒機に対する韓国軍艦のレーダー照射問題などが重なった昨年の演説では、安倍首相は韓国との関係に一切言及しなかった。日朝関係に関し「米国や韓国など国際社会と連携する」という部分で韓国という言葉が一度登場したのがすべてだった。当時、安倍首相は「韓国に言及しなかったのは、非難合戦のようになることは適切ではないと考えたため」と釈明した。それに比べると今年の演説では韓国を配慮した姿だ。
「元来」という表現を付けたものの、韓国について「基本的価値と戦略的利益を共有する」という表現を使った。「基本的価値の共有」は2014年以来6年ぶり、「戦略的利益の共有」は2017年以来3年ぶりに安倍首相の施政方針演説に登場した。昨年12月に中国で15カ月ぶりに正式首脳会談が行われるなど、両国関係においてわずかながら前向きな動きが影響を及ぼしたとみられる。